arupocoのメモ帳

ツイッターに書ききれないこととか

イエルウタの感情を吐き出す記事

3/26追記:イエルウタ作詞・作曲・編曲のyuigodyuigotさんに補足されて微妙に拡散されていた(今日のアクセス数50になってた)ので後の祭り感あるけど修正しました。

全部修正しようと思ったけどそれだったら生き恥を残した方がいいんで、語彙が貧弱な部分と「考察できてない」って言ってた部分を書き足してます。

「今回は3000文字行かなかったな!」って思ってたんだけどこの追記修正で3000文字余裕で超えた

 

この記事は『ホシノメモリー/ここなつ』収録楽曲、イエルウタを聴いた人向けの記事となります。まだ聴いたことのない人はホシノメモリーを購入してとりあえず全曲一周してイエルウタはもう一回歌詞に耳を傾けて聴いてから読み進めてください。

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まずこのアルバム、ちょっぴり大人になったここなつ、"ここなつ2.0"初のアルバムにして、星座がテーマになっているんですね。コンセプトからしてぶっ刺さっているわけです。

実は私、星とか星座とか宇宙とか大好きな人間なんですよ。

好きな本は「星の王子様」と「銀河鉄道の夜」、弐寺で一番好きなのは「moon_child」っていう星座曲、ポップンだと「Space Dog」という宇宙犬の曲なんですね。そりゃ刺さりますよ。

 

んでアルバム通して聴いて当然全曲好きになるんですが、アルバムの最後にゆったり3拍子系な曲が流れてくるじゃないですか。

実は私、ゆったり3拍子系の曲が大好きなんですよ。(多分これは6/8拍子だけど3拍子も6拍子も好きです)

音ゲーやる前からゲーム音楽が大好きだったんですが、3拍子系の曲がよく好きになる傾向にあるんですね。MOTHERの「スノーマン」、カービィ夢の泉の「レインボーリゾート」、クロノア1の「BALADIUM'S DRIVE」、クロノア2の「GOING TO LUNATEA」、DQ3の「おおぞらをとぶ」、チョコダン2の「モンスター村」……と挙げればキリがないです。

 

そして何回も聴くと聞こえてくる歌詞がエモいことに気付いてしまいました。

もうエモい。使い古されまくって出涸らしになった茶葉のような言葉だけど、本当にエモいのなんの。

我慢できないので歌詞書きながら全箇所の感想言うやつやりますか。

 

前奏、「ポーン、ポーン」って音も後ろで揺れながら鳴っている長音も全部好きです。プツプツなる音とノイズも好きです。ひょっとしてこれレコードのノイズでは? 暴れていいですか? ちなみにひなビタ主人公・山形まり花の家はレコード屋です。(前何かの記事で書いたなこれ)

 

Aメロ、伴奏のエモエモなピアノの音に乗せて、静かに歌い出します。

破れたページをつかんで ポケットにそっとしまった

 止まない雨の降る街で 優しい傘のベールのなか 君を見つけたね

歌詞の解釈はちょっとまだ分からないですね。この"君"ってのは誰なんだろうなー。

AメロからBメロに移動するときに和音が半音ずつ上がっていく進行めちゃくちゃ好き。

 

Bメロ、Aメロの半分の長さしかないパートですぐサビに行く展開です。素敵ですよね。有名どころだとAngel Beats!のOP曲もそんな展開です。

音はいつか星座になって

 私のこころの中できらりずっと光る

ここのメロディと歌詞がめちゃくちゃ好きなんだ。特にBメロ全体的に落ち着いたメロディなのにサビに行く直前の『きらりずっと光る』でメロディ動くところが素敵。

音が星座になって心の中できらりずっと光るんですよ。音と星を結びつける歌詞超好き。

Bメロからサビに移動するときも上昇系のコードですね。前向きな曲です。

 

んでサビ、

夜空の向こうに声を届けて 君の未来すべて照らしてあげるから

 触れ合う指先 生み出す力が きっと笑顔を連れてくるよ

ここに関してはメロディも歌詞もベースの音も後ろで鳴っている高音も全て好きなんだ。

特にメロディ、『力が』と『連れてくるよ』の半音の動きがめちゃくちゃ好きです。ラピュタの「君をのせて」をはじめ、人間こういうメロディの動きが大好きなんですよ。もうここ一生聴いていたい。

あと歌声ですね、優しい歌い方しているのがサビで更に加工されて、子守歌のような癒される歌声になっています。最高です。

歌詞ですけど『君の未来すべて照らしてあげる』、"君"に向けた励ましとか応援の歌だったんですね。イエルウタ――癒える歌の名の通り、前向きになれる曲だなーと感じます。

 

短い中にエモさを濃縮させた間奏の後、2番Aメロ、

冬の朝日のかけらが 瞳を温めていく

 溶けた雪が照らしたわたしたちの道しるべは 今も変わらないよ

2番から場面情景がさらにハッキリしていきます。冬の朝です。でも寒くたって(=厳しい状況にいたって)行くべき道は変わらないと。

場面が冬と思えないくらい暖かい歌詞。木琴の音も増えて全体の音も暖かく感じるような気がします。

 

Bメロは1番よりも長くなりまして、

大人になっても子供のままでも 夢はいつも持ってたいでしょ?

 だけど夜がまた巡ってくるから 正しい時間示す鐘が魔法を解いてゆくよ

心菜の『夢はいつも持ってたいでしょ』が可愛すぎる。

ここも1番Bメロ同様、メロディも歌詞も後ろの音も全部好きです。いやこの曲で好きじゃない場面無いんだけどさ。

私こういう『大人になっても~』みたいな歌詞、めちゃくちゃ好きなんですよ。弐寺の「murmur twins」のアンサーソング、「rumrum triplets」みたいなやつとか、アニポケの「ポケットにファンタジー」みたいな、ああいう歌詞が無条件でぶっ刺さります。

『正しい時間示す鐘』は夕方のチャイムだと思っているんですが、子供の頃遊んでいたとき、夕方のチャイムが鳴って、家に帰らなきゃいけなくなる時間を思い出します。夢中で遊んでいたのに、それこそ魔法が解けてしまったような気持ちになってしまうあの瞬間。大人になっても閉店の時に流れる曲とか、楽しい時間が終わる時に何かが流れるのは変わらないような気もします。時の流れは切ないものです。

2番のAメロ、Bメロは正直まだ解釈まだ浅いのでもうちょっと考えますね。3/26 考えたので色々書き足してます

 

んで一旦静かになって間奏挟んでのCメロからがエモさの本番です。

寒空にぽつり浮かんだ色 点と点を結んで浮かぶ軌跡

 5つと2つでひとつの星座 今ともに歩くよ

はー……歌詞が天才過ぎる

冬の夜空に浮かぶ7つの星からなる星座といえばオリオン座ですね。

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赤い一等星ベテルギウスと青い一等星リゲル、そして5つの二等星からなる星座です。

これをここなつの2人とひなビタの5人で重ねているわけですね。

もうオリオン座のことそういう目でしか見れなくなりますけど大丈夫ですか? 私は大丈夫じゃないです。

というかここの夏陽の声、優しすぎない? この曲全体的に二人とも優しい声で歌っているんだけど、ここ特に好き。

 

そしてラスサビに入ります。

歌詞は1番サビと同じですが、さっきの歌詞の後だと"君"ってもうそれとしか思えなくなるわけで、聴き方が変わりますね。

夜空の向こうに声を届けて 君の未来すべて照らしてあげるから

 触れ合う指先 生み出す力が きっと笑顔を連れてくるよ

寒い夜の空に"君"のことを想って歌うわけですよ。やっぱりひなビタのために歌う曲じゃないか。

そして『ららら……』が暖かくて心地いいことよ。

 

最後のAメロ

破れたページを掴んで ポケットにそっとしまった

 次は私の番 きっといつか見つけ出すよ 大切な友達

終わり方が完璧だし、歌詞が……歌詞が……なっちゃん……心菜……

ちゃんと言語化すると、破れたページって日記の破られたページかなんかで、要はネガティブな思い出の比喩だと思っています。最初も最後もネガティブな思い出を『ポケットにそっとしまった』んだと思うんですが、最初のはそこから"君"を見つけて助けられた状況で、最後のはそこから"次は私の番"。ここなつの昔と今の境遇です。

 

何が天才って、この曲をハレ トキドキ メランコリックの後に持ってきてアルバムの締めにしているってことですよ。

ハレ トキドキ メランコリックの歌詞とこっちの歌詞を交互に見ると、視界がぼやけます。(今この文章書く直前マジで視界がぼやけるところまで行ってた)

 

この曲を含めホシノメモリーはエモい曲だらけで最高のアルバムでしたね。